補題 1.1.1
可算集合の有限列全体も可算である.
(証明の方針)
まず,可算集合としてを考える.このとき次のような関数が
① 全射
あるいは
② 単射
であることを示す.但し
- 関数について
からへの関数
:1つの集合族(で添字付けられた列)
に対して
からへの関数全体の集合
と定める.
①について
とする.このとき
を示したい.
であるから
を示せば十分である.すなわち
をいう.
1 (1) 前提
1 (2) 1. ∀-除去
3 (3) 仮定
ここで,の定義及び関数よりこの仮定は妥当である.
1 (4) 2-3. →-導入
1 (5)
②について
i.e.
とする.このとき
を示す.
前提としてを表示し,そして∀-除去よりを仮定する.いま
を選び
を考えれば,写像の一意性と仮定より
☆
を得る.☆は∀-導入可能なので
が成立する.
- 補足
たとえば記号のとき,表示は
① のみ,のみ,のみ
② ,,
③
という方法がある.物事の便宜に応じて使い分ける.