2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

補題 1.1.8 逆ベクトルの一意性 11項

s.t. (非交換) とする.このときは唯一つ存在する. (証明の方針) ∀-除去 ∀-除去 ① が1番目であることを仮定する(順序数).このとき 1番目は複数あっても構わない を示す. に対して 平行移動 を行う.他方,について 平行移動 であるから が成立する.仮定…

問 1.1.6 8項

∀-除去 ∀-除去 ∀-除去 と置く. (1) ベクトルをそれぞれを用いて表せ. (証明の方針) ① に対して 平行移動 と置けば i.e. で表される.仮定はないので∀-導入可能であるから ∀-導入 を得る. ② に対して 平行移動 と置けば i.e. と成る.仮定はないから∀-導入…

問 1.1.5 零ベクトルの性質 8項

とする.このとき (1) (2) である. (証明の方針) 仮定 とする. (1)について に対して 平行移動 である.ここで と置けば を得る.したがって ∃-導入,∃-除去 が成立する. (2)について よりであるから ∃-導入,∃-除去 が成り立つ.

命題 1.1.4 (4) ベクトルの和に関して交換律は一般に不成立であること 6項

とする.このとき である. (証明の方針) ∀-除去 ∀-除去 とする.このときに対して 平行移動 である.一方について 平行移動 と成る.これらは仮定に依存していないので,直ちに∀-導入可能である.したがって を得る. ☆ が成立するのはのときに限る.すなわ…

命題 1.1.4 (3) 逆ベクトル 6項

(ア) (イ) が成立する. (証明の方針) ∀-除去 仮定 仮定 とする. (イ)について に対して,平行移動をして和を で表す.ここでと置けば したがって ∃-導入,∃-除去,∀-導入 が成立する. (ア)について 一方,について 平行移動 和 いま(ア)のに関して と置け…

命題 1.1.4 (2) 零ベクトル 6項

とする.このとき零ベクトルは次の性質をもつ. (ア) (イ) (証明の方針) ∀-除去 仮定 に対して平行移動をして和を考えると である.ここで と置けば を得る. 一方,に対して平行移動 i.e. ベクトルの性質 により である.したがって∃-導入,∃-除去により∀-…

重力の単位 7項

問題 省略 (解答の方針) とする.このとき重力は ☆ で表される.いま ∀-除去,仮定 という操作をすると,条件から という値を考えられる.これよりについて一次方程式を解く. i.e. である.したがって を得る.与えられた存在判断は変形(消去)されているの…

命題 1.1.4 ベクトルの和の基本的な性質 (1) 結合律 6項

とする.このとき結合律 が成立する. (証明の方針) を選ぶ(∀-除去).このとき について両辺が一致することを示す. ① について に対して次のような平行移動 をし和をとる.すなわち である.そして に対して再び平行移動 を考えると和の定義より と表示でき…

合成写像 6項

とする.このとき ① ② を考える.しかし,このままでは合成できない.①では存在量化されているのに,②で全称量化されているからだ.そこで一旦,パラメタで考えてみる. 1 (1) 前提 1 (2) 1. ∀-除去 3 (3) 仮定 4 (4) 前提 4 (5) 4. ∀-除去 6 (6) 仮定 この…

幾何ベクトルの定義 5項

定義1 i.e. i.e. とする.このとき これをベクトルと呼ぶ.とくにで表す.また,ベクトルの始点を以外に平行移動したものを,元のベクトルと同一視する. 定義2 パラメタベクトルの束縛 i.e. s.t. i.e. ここで,式(文)が∀∃型なのは「s.t.」の性質より,たと…

絶対値の正値性 ⅹⅲ項

とする.このとき (ア) (イ) (ウ) が成立する. (証明の方針) (ア)について とは? i.e. i.e. であるから i.e. を示せばよい.の定義より < をとればよい. ☆ 都合によりを構成すればで考えることもできる.これより,絶対値を考えるときは > あるいは < の…

実数全体の集合に置ける絶対値の定義 ⅹⅲ項

とする.このとき以下のように実数の絶対値を定める: ① > ② < ③ 但し,①から③は山積みである(選言でも連言でもない).これから選言と連言を使わないで数学を書いてみたい.とくに③に関して,単称判断は全称判断に含まれる,と解釈した(伝統的論理学からの要…

共通部分の性質 9項

とする. 判断 (証明の方針) を示せば,反射的閉包の性質によりがいえる.それゆえ を示す. 1 (1) 前提 1 (2) 1. ∀-除去 3 (3) 仮定 (3)は(2)の条件をみたすのでこの仮定は妥当である. 1 (4) 2-3. ⇒-導入 1 (5) 4. ∀-導入 判断 (証明の方針) 1 (1) 前提 1 …

集合の共通部分 9項

とする.このときととの共通部分とは である. の証明 1 (1) 前提 1 (2) 1. ∀-除去 i.e. しかし,空集合の性質はであるから,ととに共通の元は無い(共通性は無い). 1 (3) 2. 1 (4) 3. ∀-導入

AがBの部分集合ではないこと及び等号関係と包含関係の両立性 4項

4項 等号関係と包含関係の両立性

定義 1.3.1 構造 21項

定義 1.3.1 構造 構造とは,対である.但し はの各記号に次のようなを対応させる写像である: 1. -変数関係記号に対し,は上の-項関係,すなわちである. 2. -変数関数記号に対しは上の-項関数すなわちである. 3. とくに定数に対し,はの元である. は通常…

補題 1.1.9 ツォルンの補題 12項

主張 空でない帰納的半順序集合は極大元を有する. (証明の方針) ① i.e. 1つの元 ② 1つの集合 ③ < :半順序集合 ④ i.e. < < ⑤ i.e. 1つの元 ⑥ i.e. とする.このときが極大元すなわち となるようなをもつことを示す.そのために,反射的閉包及び非反射的閉包…

命題 1.1.5 9項

1. 関係が反射的である,とする.このときである. (証明の方針) は反射的であるのでである.すなわち.したがって,反射的関係を得る. 2. 関係が非反射的である,とする.このときである. (証明の方針) との定義をそのまま用いればよい.は非反射的である…

カントールの対関数が全単射であること

とする.このとき が全単射であること を示す. (証明の方針) 関数のかたち とする. ① が全射であること ② が単射であること ①について を示したい.そのために を示せば十分である.また,関数のかたちに注視すると でありは加法で閉じているから と書ける…

命題 1.1.3 カントールの対関数 6項

とする.このときの逆関数 は自由変数 は ① で与えられる. ①について 何のか? との何れか大きい方. 例 のとき とより

補題 1.1.1 6項

補題 1.1.1 可算集合の有限列全体も可算である. (証明の方針) まず,可算集合としてを考える.このとき次のような関数が ① 全射 あるいは ② 単射 であることを示す.但し 関数について からへの関数 :1つの集合族(で添字付けられた列) に対して からへの関…

順序対の性質 4項

とする.このとき順序対は次の性質をもつ. (証明の方針) まず,を仮定する.次に (ⅰ) (ⅱ) を示す. (ⅰ)について をいう. 1 (1) 前提 2 (2) 仮定 ☆ ☆ 仮定よりは存在するので(2)の仮定は許される. 1 (3) 1-2. →-導入 (ⅱ)も同様である. 以上より順序対の性…

1.1 集合の内包的表記について 3項

とする.このとき外延性公理よりは一意に定まる. (証明の方針) 外延性公理 i.e. 部分集合の表記 とする.このとき である. (1) (2) をいう. (1)について が1番目である,と仮定し1番目は2個すなわちとする.しかし,外延性公理より が成立するので,1番目…